Woman’s おすすめポイント
サスペンスやアクションは、ちょっとグロテスクな場面があったり、本格的過ぎたりと、普段ハッピーエンドな映画をよく見る女子には、少し手を付けにくいジャンルかもしれません。しかし、ハッピーエンドな映画が好きでも、たまには少し変わったテイストも観たくなりますよね。【ミス・エージェント】は、女子が楽しめるアクションと、犯人捜しをしながら観ることができるサスペンス要素がありながら、基本的には学園ストーリーで、女子寮のキュートなシーンや、華やかな女の子たちがたくさん出てくる、見た目にも楽しい作品です。
“プチ”サスペンス、“プチ”アクション、学園ドラマの雰囲気を兼ね備えた、いいとこどりムービー!
サスペンスの意味は、広辞苑にはこう記されています。
小説・映画などで、物語中の危機が、読者・観客に感じさせる不安・懸念・緊張感。
広辞苑より
これをもとに考えると、【ミス・エージェント】は、本格的なサスペンス映画とは言えないのかもしれません。Amazonprimeでのジャンル分けでも、「アクション・コメディー・ドラマ」に分類されています。アクションもどちらかと言えば“プチ”ですし、コメディーもそこまでどっぷりとコメディーというわけでもなく、ドラマというほどにしっとりもしていない・・・ジャンル分けには苦労する作品なのかもしれません。これだけジャンルが絞られないと、「中途半端な作品なのでは?」と思われがちですが、「犯人を捜しながら観る」という点においては、サスペンス同様に楽しむことができます。マイリー・サイラスが演じるモリ―は“ブルック”として、潜入捜査をしながら犯人と思しき人を探しますが、潜入捜査、潜入するためにイイ女になる、華やかな場所での潜入など、なんとなく【デンジャラス・ビューティー】にも少し似ている感じも見受けられました。あまりシリアスになりすぎないプチサスペンス、プチアクション映画としては、軽いどんでん返しもあるため、十分に楽しめることでしょう。
今では結構有名な出演者たちが勢ぞろい
2012年に公開されている【ミス・エージェント】には、たくさんの有名人たちが出演しています。主役のマイリー・サイラスは当時20歳。2006年~2011年の【ハンナ・モンタナ】で知名度を挙げた頃と同じ、ロングヘアでの出演です。(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9#%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)マイリー演じるモリ―の恋のお相手役であるニコラスを演じたのは、ジョシュ・ボウマンですが、彼は2011年~2015年の海外ドラマ【リベンジ】に、物語の鍵でもあるグレイソン家のダニエルを演じています。【リベンジ】の主役を演じたエミリー・ヴァンキャンプと結婚していますが、当時は【ミス・エージェント】のマイリー・サイラスとも噂があったようで、かなりの持て男だったようです。ちょっと【A.I.】に子役として出演していた、ハーレイ・ジョエル・オスメントの子供時代に似ている気もします。(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%83%9E%E3%83%B3)教授役を演じているマシュー・セトルは、2007年~2012年の【ゴシップガール】でお馴染み、ダンの父ルーファスを演じていることで有名です。(参照:https://g.co/kgs/Dwztdf)テイラー役のアレクシス・ナップは、2012年、2015年、2017年の【ピッチ・パーフェクト】シリーズに出演しています。
男勝りで1匹狼な主人公が馴染んでいく姿が嬉しい
モリ―は、父親が男手1つで育てた娘で、父親の職業である探偵を一緒に行っており、父親が負った借金を何とかしようとしています。【ミス・エージェント】は、職業柄、誰かとつるむこともなく男勝りで、女らしいこととは無縁で生きてきた彼女が、大学に入ったことで変わっていくところも見どころです。はじめは、大学の女子寮の女の子たちが、何を望み、何と声をかけるのが正解なのかが分からないほど、彼女たちと自分との間に隔たりを感じ、うまい立ち回りができずにいます。しかし、持ち前の観察眼や愛嬌でうまく溶け込み、モリーのことを敵視していた、寮長をも味方につけていきます。寮長には1度ハメられて、女子特有の“カースト”で1番下になってしまったにもかかわらず、諦めずに自分らしく在り続けたモリーが、結果的に寮生の中でかけがえのない存在になっていくことは、現在苦しい状況にある人への応援メッセージにもなりうることでしょう。
学園ドラマ内の“プチ”サスペンスとは思えない推理力
マイリー演じるモリ―が、任務に関わることだけでなく、日常の中でもその推理力を存分に発揮していきます。父親が賭け事中毒で職を追われたにも関わらず、また賭け事に出かけたことを知り、その事実を隠している父親が帰宅すると、彼の持ち物から推察し、父親を問い詰めます。また、ジョシュ・ボウマン演じるニコラスとローレン・マクナイト演じるアレックスと共に学園内を歩いている時、不倫をしている医学教授と学生を発見しますが、その時医学教授の、指輪型の日焼けの跡、車に貼られた医者用の駐車ステッカーを元に、推理したことを2人に披露します。一瞬の隙しかないにも関わらず、それほどの情報を得ることができるモリ―に感服する瞬間です。学園ドラマとは思えないほどの切れ味の推理力で、サクサク進むこのストーリーに、意外にもくぎ付けになること間違いなしです。
ドラマシーンとシリアスシーンのバランスが女子向け
モリ―がニコラスに恋していくシーンや、明るく無邪気な女の子たちとのシーン、パジャマ・パーティーのシーン、デートのシーンなど、華やかなイベントやスクリーン的にもゴージャスで楽しいシーンと、いかにも犯罪が起きそうなコンテナばかりの場所や、鍵をピッキングするシーン、襲われて戦うシーンなどのシリアスなシーンが、巧妙に作られています。潜入捜査であるため、基本的には潜入先でのシーンがベースで進みますが、犯罪に関連するシーンの進捗がその間に織り込まれています。この「ベースが学園ドラマ」であることが、【ミス・エージェント】を女子向けの楽しい映画に仕上げているポイントでしょう。
Woman’s おまけポイント
テイラー役のアレクシス・ナップですが、面白いことに出演しているシリーズ作品の【ピッチパーフェクト】と、ほぼ変わらない役どころなのです!「おバカキュートでちょっぴり変態」といった役どころを卒なくこなすアレクシスですが、実は歌手でもあります。【ピッチパーフェクト】ではその力を発揮していましたね。こういった、女性がたくさん出てくるストーリーにおいて、こういった役をこなせる女優は、個性が立つため重宝されるのかもしれません。【ピッチパーフェクト】でも【ミス・エージェント】でも、脇役の中では目立つ方の役ではあるのですが、妖艶な感じもする彼女も魅力的です。
kato
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